モモコの育児ノート

子育ての試行錯誤や、参考になった本など

子どもの意思を尊重する・・それは私にもできるのか?

 

子どもの意思を尊重する大切さ

子育てにおいては、子どもの意思を尊重することが大切。

親は余計な口出しをせず、子どもを「見守り」、「待つ」のが良い、

と言われています。

 

親の考えを子どもに押し付けたり、子どもに失敗させまいと先回りして世話したりするのではなく、子ども自身が行動を起こすまで親は辛抱強く待ち、子どもが失敗したときは暖かく見守る・・こうした姿勢が大切と、多くの子育て経験者や教育学者たちは、繰り返し語っています。

 

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イギリスのことわざにも、これによく似たものがあります。

馬を水辺に連れていくことはできても、水を飲ませることはできない

 本人にその気がないのに、周囲の人が気を揉んだり、強制したりしても無駄という意味なのだそうです。

 

喉が乾いている自覚がない子に、無理に水を飲ませることはできません。

将来のためにあれをさせたい、これもさせたい、などと親が気を揉み、子どもにやらせようとしても、子ども自身がその気にならなければ、なかなか上手くはいかないものですよね。

 

親が工夫を凝らして、子どもがその気になって取り組む場合は別ですが、

親が”水辺”に連れて行っても、どうしても子どもが”水を飲まない”・・・そんなときはどうしてもありますね。でも、そんなときこそ、子どもの意思を大切にするチャンスなのかなぁ・・思います。そういうときに、子どもの意志が育っていくと思うのです。

 

子どもの意思を大事にする親になるために・・

方法その1 とにかく我慢!

こんなことをツラツラ書いているものの、現実には、”子どもを黙って見守る”なんて、私にはなかなかできていないのです。

 

私は「見守る」とか「待つ」ことができず、動かない子どもにしびれを切らして、いつも押しつけがましくお説教をしてしまうのです。そして、長男に「もう、ママの話は聞きたくない!」と、いつも言われてしまいます・・・



子育て経験者のHさんの言葉です。

待つことは本当に大変。経験者としてどうしても言いたいことはたくさんある。でも、ここはぐっと飲み込んで、頭ごなしに否定せず、明らかに間違っていても、そうしたいのなら行ってみてごらんと、ただ見守る。

 

方法論うんぬんでなく、とくかく日々、「ぐっと我慢する」らしい・・・

押し付けないように「ぐっと我慢」を日々鍛錬していくしかないわけですね・・

方法その2 親自身の気持ちを整理する

それにしても、なぜ、私は、しょうこりもなく説教してしまうのか?ダメだと分かっているのに、なぜ我慢できないのか?それを考えることが、対策としても必要なのではないか?と考えました。

 

頭ではダメだと分かっているのに、そうしてしまう私なりの理由があるはずだと思うのです。そうしてしまう自分の気持ちを理解したり、整理したりすることで、乗り越えていけるのはないか?と思います。

 

例えば、先日こんな記事を読みました。

娘さんをバイオリニストに育てられた、あるお母さんの手記です。

娘が幼稚園の時から大学卒業後1年目まで、ずっとPTAの役員を引き受けていました。

仕事をして、放課後は娘を校門の前で待ち構えて、お稽古の送迎をして……そうやって、一日中座る暇なんかないほど動き続けている私は、きっと誰かに認めてもらいたかったのだと気づきました。

 

(中略)どうしてあんなに娘に厳しくしていたのか? ・・ちょっとのミスで怒鳴り、譜面台を蹴倒す。時には手を出す。バイオリンの練習という名の下に、楽譜も読めない私がいったい何を血迷っていたのでしょうか。

 

そこには、私自身の幼少期の出来事が関係していました。(中略)自分で自分を認める術を知らないまま、誰かに満たしてもらうことでしか存在価値を感じられないまま大人になり、母になったのです・・・


 

 

この方の手記を読んで、私にも似たようなところがあるかもしれないと思いました。

 

ちゃんとした子に育てなければ、などと焦る自分側の理由があるから、子どもを待ってあげられないのではないか?と思ったのです。

 

親側の気持ちを子どもに押し付けるのではなく、子ども自身の人生を生きていってもらいたいし、その応援者になりたい・・と思ったのでした。

 

まとめ

元来、子どもは、どんな子でも、その子なりに成長していく力を備えています。その自然な成長力を邪魔しないことが大切なのに、親が勝手に”ああなってほしい、こうなってほしい”と過剰に口出したために、子どもがおかしな方向に向かってしまうことがあります。

 

子どもは自分でなんとかなるんものなんだと、子どもを信じなければならないですね。信じることは難しいし、時に、こわくて、苦しいです。

子どもを待つというも、口出ししないで我慢するというのも、とてもしんどいですね。

 

でも、それがきっと、子どもの力になるはず。

一緒に、辛抱強くなっていきましょう!

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引用元:

  Hさん

  引田ターセン 2019『しあわせのつくり方』株式会社KADOKAWA       

  

  バイオリニストを育てたお母さま

  ヤマグチユミ  https://ameblo.jp/bluecatsnuit