うちの子どもたちはあまり本を読みません。私としては「読書好き」になってほしいと期待しているのですが、なかなか難しいですね。
周りを見ていると、親が放っておいても自然に読書好きになっていくお子さんもいるようです。しかし、残念ながらうちの子たちはそうではなく、本を読むのは面倒だと思っているようです。すらすらと、楽に本が読めるようになるまでには、やはりそれなりの量の練習が必要で、それまでは、彼らをサポートして読書に向かわせたほうがよいのかな・・?でも、それって大変なんだよな・・などと思っておりました。
そこで、手に取ったのがこの本。教育界のノーベル賞と言われるグローバルティーチャー賞を受賞したという、アメリカの中学校の国語教師ナンシー・アトウェルさんの本です。
国語教育で一番大切なこと
アトウェルさんが、この本の冒頭で、国語教育で最も重要なポイントとして挙げていたのは、「時間の確保」でした。「読み」と「書き」の練習に多くの時間を費やさずして、読解力は伸びない!!と、アトウェルさんは断言していて、アトウェルさんのクラスでは、毎日の授業に加え、自宅で毎日最低30分は読書することが宿題になっているそうです。毎日の練習の積み重ねは欠かせないというわけです。
そして、こんな言葉も書かれていました。
本を読むことについての多くの研究にお金をかけていて確かに言えることがある。それは良い読み手は、励まし支えてくれる仲間と一緒にいることで読めるようになるということだ。そして、その効果をもたらすのは、信頼できる大人の情熱である。
なるほど。
熱意がないと、大人の方の努力も続かないものね・・・
当たり前のことですが、一日だけ読ませてもだめで、幾日も幾日も、年単位の熱意が必要だというわけですね。何事も、私は継続的に努力するのが得意でなくて、体力的に疲れてしまったり、気持ちが向かなかったりして取組が途絶えてしまいがちなのですが・・・なんとか、できる限り子どもたちの読書に努力していきたいな思ったのでした。アトウェルさんの情熱、素敵だなと思いました。