我が家では、トイレ掃除は私の担当です。
結婚した時から、いや、結婚する前からトイレ掃除は私の仕事でした。
私は掃除が苦手です。でも、トイレ掃除は嫌いでない。
どちらかと言うと好きです。
私が苦手なのは、掃除というより片付けなのです。
一つの作業をやりながら、使った物を元の場所に戻したり、作業を進めながらもちょっと汚れた所を掃除したり・・・そういう、同時に色んな所に気を回すのが苦手なので、どうしても散らかる。
だから、トイレという限られた空間だけに集中して、そこをキレイにするという作業は好きなのです。
ちょっとやれば、ああ、きれいになってよかったなぁ~と達成感が得られるのも、トイレ掃除の良いところ。
でも、コロナのため、家族全員自宅にいる時間が長くなり、トイレ掃除も頻繁に必要になった今日このごろ、掃除をしながらふと思ったのです。
”黙々と掃除をして、家族の生活を支える母”というのは、良いことだと思う。トイレ掃除は実家でも母がしていたし、母親がするものだと勝手に思って、自分もやってきた。
でも、黙々と一人で掃除するのは、少し寂しい・・。結婚前から、当然のごとく私にトイレ掃除を任せてきた夫、「俺はトイレ掃除はしたくない。」と堂々と言う息子。私は寂しく掃除をして、彼らはあのままで・・・良いのだろうか?
息子たちは、駅や会社で掃除の仕事をしている方々を、自分と切り離して見るような人間になりはしないだろうか?
トイレ掃除に限らず、面倒で報われにくい仕事は世の中に結構ある。それを他の人に押し付けて済まそうとする人間になりはしないだろうか?面倒な作業は手分けして皆でやろう、という気持ちがある人間の方がきっと良いだろう・・
で、試しに、言ってみた。
「今日から、トイレ掃除の責任者はパパにしようよ。それで、長男、次男、パパの3人チームでトイレ掃除をするっていうのはどう?ママもたまにやるけど、基本責任者はパパで。」
「・・・」
突然の私の提案に、無言の3人。
「・・そうだね。確かにトイレを汚してるのは俺たち3人だし。」と、夫。
「・・・」 まだ無言の息子たち。
そんなことがあってから一週間、まだ誰もトイレ掃除はしていない。
おーい・・・
簡単にはいかないものですな。