モモコの育児ノート

子育ての試行錯誤や、参考になった本など

「伝染病の時代」とは?

2月頃の生活が遠い昔に感じられるほど急に、社会も、暮らしも変わりました。

自分の生活の仕方が変わったので、時間の流れ方も変わったなと思います。

 

こういう急な変化の時、今日、何をしたらいいかの判断を迫られるけれど、その一方で、ちょっと目の前の現実から距離を置いて、物事を長期的に考えることも大事なんじゃないか、と思います。

 

 

コロナの流行のようなことは、今、生きている私たちにとっては初めての出来事ですが、ご存じのとおり、過去には病気が流行した「伝染病の時代」がありました。

 

色んな病気があるけれど、例えば、我が家にあるこの絵本によると・・・

15世紀を中心に、ヨーロッパでペストが流行。その流行期間は、なんと300年間!

ヨーロッパの人口の1/3以上が死亡したとのことで「悪疫の時代」とも呼ばれているらしい・・。

 

病気の原因や、対処方法が分からない中、不安な気持ちで暮らした人、なんとか生き抜いた人たちがいたんだな・・。



 

そんな時代、ペストの感染拡大防止のために、今と同じように職場や学校が閉鎖され、その間、自由になった時間を自分の研究や、考え事にあてた人たちもいたようです。



例えば、イギリスにいたアイザック・ニュートンは、大学閉鎖の時期、故郷に戻って静かに暮らしながら思索に耽り、万有引力の着想を得たらしい。

 

一方、イタリアでは、ペストから逃れるために、フィレンツェ郊外にひきこもった男女10人が、退屈しのぎのために語った物語として『デカメロン』という物語集が生まれています。

 

そうしてペストの流行が徐々に収束したしばらく後、「ルネッサンスラテン語で再生・復興の意味)の時代」となります。

ペスト流行の時代に個人の内で行われていた思索が、作品として形作られ、様々な分野の文化・芸術として花開いたわけです。



普段は、そんなに歴史に興味はなかったけれど、最近すごく、歴史や、これからの社会について知りたいと思うようになりました。

できれば、子どもたちとも学びを共有して、それを「今日、何をしたらいいか」に役立てられたらいいなと思います。

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