夏の公園の地面を見てみると、セミの幼虫が出てきた穴がたくさんあいていますね。
地面の下から出てくるセミの幼虫を見つけるのは、意外と簡単です。
夏の天気の良い日、木の多い場所であれば、夕方6時すぎから幼虫の姿が見られ、大体7時ころにはたくさん出てきます。セミの幼虫を捕まえて、自宅に持ち帰れば、夜8時から9時ころには羽化しますので、その時に写真を撮ったり、観察して絵を描いたりすることができます。小学校低学年から中学年くらいなら、それだけで、十分立派な夏休みの自由研究になるのではないでしょうか?
それ以上の年齢の子どもさんの場合は・・・例えば、こんなスゴイ研究をしたお子さんもいるようです。
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さて、うちの子たちはというと、本格的な研究に向かうことは全くなく・・・
毎日のようにセミの幼虫を拉致し、自宅で羽化させ、翌朝成虫を放すということをくり返すばかり・・・
捕まえてきた幼虫が羽化するのを初めて見たときは、家族全員で固唾を飲んで見守り、羽化の成功を必死に祈りました。最近は、初回ほど必死に見なくはなったものの、それでも毎回、羽化が成功するかどうかドキドキして見ています。羽化の過程で、スリリングなポイントがあるので( ↓ キャー!! )見ていて楽しいです。
でも、中には、羽化に失敗してしまうセミもいて・・・そんな姿を見ていると、悲しくなったり、残念な気持ちになったり・・・虫がそこまで好きでない私としては、正直、気持ちわるいなぁー・・と思うときもあるけれど、子どもたちにとっては、羽化に失敗してしまうセミもいるという現実を見ることも、ありがたい勉強なののかな、思っています。
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そんなある日こと・・以前に何度かセミの幼虫を捕獲したことのある、近所の小さな林の前を通りかかりました。その小さな林は、宅地化されることになったようで、木が切り倒され、ショベルカーが土を掘り返して、さら地にする工事をしていました。
「ああっ・・!!」息子たちの目はくぎ付け・・・
次男:「ああっ!・・・切られちゃってる、、、あれじゃあ、今から出てこようとしてるセミさんたち・・・出られないね・・」
長男:「あれじゃあ・・・死んじゃうよう・・・」
しばし、立ちつくす息子たちと私・・・
・・・もしも、あの林のセミが羽化するところを見たことがなかったら、こんな気持ちにはならなかっただろうなあ・・
ああセミさんたちよ・・色々教えてくれて、どうもありがとう。
・・・色々と勉強になります。